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油類
F農機011

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【グリス】
機械を円滑に作動させるために、金属と金属の接触面に油膜をつくり、摩擦抵抗をへらす作用を備えた、潤滑油の一種である。
また、グリスには潤滑作用のほかにも、外部から侵入する水分やゴミなどを防ぐ作用も備えられている。
グリスは、潤滑油を金属石けんに吸収させたもので、クリーム状になっている。
機械が作動して温度が高くなると、油が石けんと分離して潤滑作用をおこし、逆に低くなると、もとのクリーム状にもどる。
液状の油に比べ、たくわえる容器を必要としないので、扱いやすい利点がある。
用途によって次のような種類がある。

  ○一般用グリス  ○ころがり軸受用グリス  ○自動車用シャシグリス
  ○自動車用ホイールベアリンググリス  ○集中給油用グリス
  ○高荷重用グリス
F農機012

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【エンジンオイル】
潤滑油のうち、主に内燃機関の潤滑に用いられる油がエンジンオイルである。
エンジンオイルの働きには、減摩作用、冷却作用、密封作用、清浄作用、腐食防止作用、応力分散作用など、多くの重要な作用がある。
また、エンジンオイルは、ガソリンエンジンオイルとディーゼルエンジンオイルに大別されるとともに、粘度によるSAE粘度分類と品質によるAPIサービス分類の2つの分類法がある。

[SAE粘度分類]
粘度番号 5W 10W 20W 20 30 40
粘度 やわらかい←←←←←←←←← →→→→→→→→→かたい
用途 極寒冷地用 寒冷地用 寒冷地用  夏期用    常用    夏期用 

※マルチグレードオイル
「10W−30」というように10Wから30の範囲の粘度を有するため、粘度指数が高く、夏・冬の切り換えが不必要なオールシーズン対応のオイル。

[APIサービス分類]
ガソリンエンジン用オイル SA SB SC SD SE SF SG SH
→→→→→→→→→→品質がよい
ディーゼルエンジン用オイル CA AB CC CD
→→→→→→→→→→品質がよい



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