岡山県学校農業クラブ連盟の活動に期待する(理事長挨拶)
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 日本学校農業クラブ連盟は、昭和25年東京の日比谷公会堂で産声を上げ、岡山県でも同年9月に結成されました。第1回の県大会は記録によりますと、昭和30年1月30日、産業教育70周年記念行事として岡山大学法文学部講堂において開催されています。

 
その後数年は、各競技毎の県大会のみ実施しておりました。今日の形になったのは昭和34年の第2回大会からで、以後毎年開催されるようになり、平成20年の大会で51回と歴史を重ねてまいりました。この間に、私たちは、県下それぞれの地域で、一貫して、指導性・社会性・科学性の育成を目指して取り組んでまいりました。

 
岡山県の各地域の特産を皆さんも御存知だと思いますが、本県には、それらを1枚のマップにしたものがあります。その中で、県の北西部、真庭市から、順に、農業科のある高等学校の所在する市町村に沿って、新見市、高梁市、井原市、岡山市、久米南町、勝央町と見ていくと、そこには、乳牛、和牛、ピオーネ、養豚、養鶏、バラ、スイートピー、マスカット、白桃、米、なす、二条大麦、棚田、黒大豆、木材など特産品がかわいいイラストで描かれています。

 
私は、それらを見て、それぞれの地域が特産地と言われるようになるまで、一体どれだけの人が、どれだけの時間をかけて、どんなに苦労して、育ててきたんだろうと思わずにはいられませんでした。おそらく、これらの地域では、各地域の農業科を持つ高等学校の卒業生の方々が大きな原動力になって産地を作り、産地を支えてこられてきたと思います。

 
確かに、現代の私たちは、卒業後すぐに農業に携わる人ばかりではありません。しかし、大学校・大学に進学して、将来の若き農業技術者、農業者となる夢を持っている人もいます。あるいは農業法人など企業的な経営を目指し農業に関わって行こうと考えている人もいます。さらに、多くの私たちは、即ち、県下9校の2200名余の高校生と私たちは、我が国の食料問題や環境問題の解決のために、農業を学び、今よりももっと、農業を尊重する風土をこの国に作ることなどを含めて、今われわれが抱えている農業の持つ諸課題の解決ために、努力しているつもりです。

 
雨にも負けずの詩で有名な宮澤賢治が、今から80年以上前に、(27歳、大正13年頃、)花巻農学校(現花巻農業高等学校)の教師時代に書いた「生徒諸君に寄せる」という詩の中で、次のようなことを言っています。

 
衝動のやうにさへ行はれる、すべての農業労働を、冷く透明な解析によって、その藍いろの影といっしょに、舞踊の範囲に高めよ」。私は、この賢治の詩のように、県下9校の農業科で学ぶ皆さんが、農業クラブ活動を通して若者らしい豊かな発想とたくましく生きる力で、農業の諸問題の、解決への道を、開いてくれることを心から願っています。

 
最後に、平成29年度には、岡山県で第68回日本学校農業クラブ全国大会岡山大会が、昭和46年度(第22回)から実に46年ぶりに開催される予定です。全国47都道府県から約3000人の高校生が集い、岡山市内を中心に、各種協議会や大会式典が開かれます。今後とも皆様の御指導御鞭撻をよろしくお願いいたします。

             岡山県高等学校農業教育協会理事長 
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